平成27年9月のひとこと:健診について
みなさんこんにちは。
みなさんは、特定健診をはじめとした今年の健診は受けましたか?
今年の健診は10/31までとなっています。
当院でも特定健診、大腸がん検診、前立腺がん検診、肝炎ウイルス検査を行っていますので、
ご希望のかたはぜひ受診時にスタッフに声を掛けてください。
今月は、定期健診、特にがん検診の重要性についてご説明したいと思います。
糖尿病とがんは一見関係ないと思われがちですが、実は密接な関係がある事がわかってきました。
日本糖尿病学会と日本癌学会との合同総会の報告によれば、全てのがんで糖尿病のある人は糖尿病のない人に比べて1.2倍がんになりやすく、特に大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、膵臓がんは1.85倍も高いと言われています。早期発見、早期治療の為にも、がん検診を上手に利用しましょう。
①大腸がん検診
日本で1年間に新たに大腸がんと診断された人数は、2011年では男性は約7万人、女性は約5万人であり、増加傾向にあります。また、臓器別にみると、大腸がんは男性では4番目に、女性では2番目に多いがんです。大腸がんは初期段階だと自覚症状がない場合が多いため、検診を定期的に受ける事が重要になります。
検診では2日分の便を採取してもらい、便に血が混じっていないかの確認をします。
2日分のうち1日分でも便に血が混じっているようならさらに詳しく検査するため、
大腸の内視鏡を行います。便潜血が1日分でも陽性になった人のうち1割はがんが発見され、
そのうち7割が早期がんの場合が多いと言われています。
早期の大腸がんの場合、100%近くの大腸がんが完治しますので早期発見が重要です。
②前立腺がん検診
前立腺がんの有無を調べる検査です。採血検査でPSAという値を調べます。
日本人男性が1年間に前立腺がんと診断される人数は、人口10万人あたり28.6人で
男性がん全体の12%を占めています。年齢別では、45歳以下ではまれですが、50歳以後その頻度は増え、70代では10万人あたり約200人、80歳以上では300人以上になります。このように、前立腺がんは高齢者のがんであるといえます。
前立腺がんも早期には自覚症状があらわれづらく、また症状が気になったとしても羞恥心から
なかなか受診が遅れてしまったりといった弊害もあります。
そのため、採血検査だけでわかるPSAは手軽に受けられるため便利です。
③肝炎ウイルス検査
今まで肝炎ウイルス(B型肝炎、C型肝炎)に感染したかを調べる検査です。
こちらの検査も採血で結果がわかります。
肝炎ウイルス感染者は日本で210~280万人いると推測されていますが、その3割の人は
自分が感染していることに気づいていないと考えられています。肝炎ウイルスに感染していても、肝臓は「沈黙の臓器」と称されるように自覚症状がないため、肝硬変や肝がんに進行している人が少なくありません。
そのため、1回は検査を受け、自分が感染していないか確認して頂くことをお勧めします。
みなさんは、特定健診をはじめとした今年の健診は受けましたか?
今年の健診は10/31までとなっています。
当院でも特定健診、大腸がん検診、前立腺がん検診、肝炎ウイルス検査を行っていますので、
ご希望のかたはぜひ受診時にスタッフに声を掛けてください。
今月は、定期健診、特にがん検診の重要性についてご説明したいと思います。
糖尿病とがんは一見関係ないと思われがちですが、実は密接な関係がある事がわかってきました。
日本糖尿病学会と日本癌学会との合同総会の報告によれば、全てのがんで糖尿病のある人は糖尿病のない人に比べて1.2倍がんになりやすく、特に大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、膵臓がんは1.85倍も高いと言われています。早期発見、早期治療の為にも、がん検診を上手に利用しましょう。
①大腸がん検診
日本で1年間に新たに大腸がんと診断された人数は、2011年では男性は約7万人、女性は約5万人であり、増加傾向にあります。また、臓器別にみると、大腸がんは男性では4番目に、女性では2番目に多いがんです。大腸がんは初期段階だと自覚症状がない場合が多いため、検診を定期的に受ける事が重要になります。
検診では2日分の便を採取してもらい、便に血が混じっていないかの確認をします。
2日分のうち1日分でも便に血が混じっているようならさらに詳しく検査するため、
大腸の内視鏡を行います。便潜血が1日分でも陽性になった人のうち1割はがんが発見され、
そのうち7割が早期がんの場合が多いと言われています。
早期の大腸がんの場合、100%近くの大腸がんが完治しますので早期発見が重要です。
②前立腺がん検診
前立腺がんの有無を調べる検査です。採血検査でPSAという値を調べます。
日本人男性が1年間に前立腺がんと診断される人数は、人口10万人あたり28.6人で
男性がん全体の12%を占めています。年齢別では、45歳以下ではまれですが、50歳以後その頻度は増え、70代では10万人あたり約200人、80歳以上では300人以上になります。このように、前立腺がんは高齢者のがんであるといえます。
前立腺がんも早期には自覚症状があらわれづらく、また症状が気になったとしても羞恥心から
なかなか受診が遅れてしまったりといった弊害もあります。
そのため、採血検査だけでわかるPSAは手軽に受けられるため便利です。
③肝炎ウイルス検査
今まで肝炎ウイルス(B型肝炎、C型肝炎)に感染したかを調べる検査です。
こちらの検査も採血で結果がわかります。
肝炎ウイルス感染者は日本で210~280万人いると推測されていますが、その3割の人は
自分が感染していることに気づいていないと考えられています。肝炎ウイルスに感染していても、肝臓は「沈黙の臓器」と称されるように自覚症状がないため、肝硬変や肝がんに進行している人が少なくありません。
そのため、1回は検査を受け、自分が感染していないか確認して頂くことをお勧めします。