令和6年3月のひとこと:採血管について
皆さんこんにちは!少しずつ暖かくなり、春らしさが感じられる季節になりましたね。
さて、今月は採血管と検査についてお話していきたいと思います。
採血時に採血管が何本かにわかれているのは、検査項目によって採血管の中に入っている薬剤の種類が異なるためです。採血後によく撹拌をすることで採血管の薬剤と血液がよく混ざり、正確に検査ができるようにしています。院内で検査している採血管は蓋が青色、紫色、灰色の3種類になります。
①青色の採血管
肝機能、腎機能、電解質、脂質などの生化学項目と甲状腺ホルモンの測定をしています。
採血管に凝固促進剤が入っていて、血液を固めて遠心をします。遠心によって血清(上清部分)と血餅(塊になった血球)に分離するため、血清を使って測定をしています。血液が固まるまでに3-5分、測定時間は生化学項目で10-15分、甲状腺ホルモンで20-30分ほどかかります。生化学項目は再検査などがあると余分に時間がかかることがあります。
②紫色の採血管
血液中の赤血球、白血球、血小板の数の測定や貧血の有無を検査しています。
採血管にEDTAという抗凝固剤が入っています。血液が固まることを防ぎ、正確な血球数を測定できるようにしています。
③灰色の採血管
血液中の血糖値、HbA1cの測定をしています。
採血管にフッ化ナトリウムという解糖阻止剤が入っています。採血後の血液中のブドウ糖は少しずつ解糖され、時間経過により血糖値は低下してしまいますが、フッ化ナトリウムによりそれを防ぎ、正確な血糖値を測定できるようにしています。測定結果により低血糖や高血糖が疑われたときはすぐに臨床検査技師より看護師に報告を行い、患者様に迅速に対応できるようにしています!
いずれの検査項目も、全ての検査結果を臨床検査技師は直接確認し、極端に高い数値や低い数値があった場合、検査の値に間違いがないかすぐに再検査を行うようにしています。再検査を行った場合は15-30分前後診察室に入る時間が遅れることになりますが検査の正確性を期するために臨床検査技師は必ず行うように義務づけられています。再検を行わなくていいように当院の臨床検査技師が日々機械のメンテナンスや試薬管理、精度管理を行い、常に正確な検査を実施できるように努めています。臨床検査技師は普段患者さまの前にはいませんが、日々の診療がうまく進むよう、縁の下の力持ちとして頑張っています。検査項目に適した採血管の用意、測定機器の管理など、今後も信頼のおける検査結果を提供できるよう努めてまいります。検査結果など気になることがありましたらお気軽にスタッフに声をかけてください。
さて、今月は採血管と検査についてお話していきたいと思います。
採血時に採血管が何本かにわかれているのは、検査項目によって採血管の中に入っている薬剤の種類が異なるためです。採血後によく撹拌をすることで採血管の薬剤と血液がよく混ざり、正確に検査ができるようにしています。院内で検査している採血管は蓋が青色、紫色、灰色の3種類になります。
①青色の採血管
肝機能、腎機能、電解質、脂質などの生化学項目と甲状腺ホルモンの測定をしています。
採血管に凝固促進剤が入っていて、血液を固めて遠心をします。遠心によって血清(上清部分)と血餅(塊になった血球)に分離するため、血清を使って測定をしています。血液が固まるまでに3-5分、測定時間は生化学項目で10-15分、甲状腺ホルモンで20-30分ほどかかります。生化学項目は再検査などがあると余分に時間がかかることがあります。
②紫色の採血管
血液中の赤血球、白血球、血小板の数の測定や貧血の有無を検査しています。
採血管にEDTAという抗凝固剤が入っています。血液が固まることを防ぎ、正確な血球数を測定できるようにしています。
③灰色の採血管
血液中の血糖値、HbA1cの測定をしています。
採血管にフッ化ナトリウムという解糖阻止剤が入っています。採血後の血液中のブドウ糖は少しずつ解糖され、時間経過により血糖値は低下してしまいますが、フッ化ナトリウムによりそれを防ぎ、正確な血糖値を測定できるようにしています。測定結果により低血糖や高血糖が疑われたときはすぐに臨床検査技師より看護師に報告を行い、患者様に迅速に対応できるようにしています!
いずれの検査項目も、全ての検査結果を臨床検査技師は直接確認し、極端に高い数値や低い数値があった場合、検査の値に間違いがないかすぐに再検査を行うようにしています。再検査を行った場合は15-30分前後診察室に入る時間が遅れることになりますが検査の正確性を期するために臨床検査技師は必ず行うように義務づけられています。再検を行わなくていいように当院の臨床検査技師が日々機械のメンテナンスや試薬管理、精度管理を行い、常に正確な検査を実施できるように努めています。臨床検査技師は普段患者さまの前にはいませんが、日々の診療がうまく進むよう、縁の下の力持ちとして頑張っています。検査項目に適した採血管の用意、測定機器の管理など、今後も信頼のおける検査結果を提供できるよう努めてまいります。検査結果など気になることがありましたらお気軽にスタッフに声をかけてください。