平成30年12月のひとこと:乳びと食事の関係
★今月のひとこと★
みなさんこんにちは!12月はクリスマスや忘年会などのイベントが重なり、食生活が乱れやすい月
です。血糖コントロールを維持するためにもバランスの良い食事を目指しましょう。さて今回は普段
当院で行われている血液検査についてご紹介します。
青色や茶色の採血管について
当院では患者さんの状態や薬の効果を確認するために1ヶ月~数ヶ月ごとに採血していますが、検査項目のわりに採血量が多いと感じる時がありませんか。これには理由がありますのでご説明します。
採血後、そのままでは検査ができないので遠心分離機で採血管をクルクル回して液体成分(血清)と
血餅に分けます。検査で使用するのは血清ですが、1本の採血管の約1/2~1/3位しか採れないので
検査項目が少なくても採血量はあまり変わりません。
遠心分離は10分程度ですが、生化学検査で約30分、甲状腺の検査で約50分ほどかかります。その後、
異常値の確認や前回値との比較、機械のエラーによって間違った値がでていないかどうかの確認を
検査技師が行い、診察室に報告しています。
食事内容の影響は?
当院では採血時に食事制限は行っていませんが、実は食事と採血には深い関わりがあります。通常
血清は透き通った綺麗な黄色ですが、食事をすると脂質(主に中性脂肪)が混ざって濁ることが
あります。濁った血清のことを“乳び”と呼んでいて、だいたい中性脂肪が400mg/dl以上になると乳びになるといわれています。そのため検査結果で、乳び(+)のコメントがあった方は脂質や糖質の
摂り過ぎ、過度の飲酒にご注意ください。乳びになると他の項目を検査する際に影響が出てしまい
ますが、乳びの原因となる中性脂肪は食事内容の影響を受けやすく、前夜の食事によって何倍にも
上昇することがあります。(個人差あり)
ちなみにHDLコレステロールやLDLコレステロール、総コレステロールは中性脂肪ほど影響は受けないといわれています。
今回は乳びと食事の関係についてご紹介しました。
ご興味のある方は、診察室や問診室に乳びの写真を用意しておりますのでお声かけください。忙しい日々が続きますがお体に気をつけて新年をお迎えくださいね。
あそうクリニック
みなさんこんにちは!12月はクリスマスや忘年会などのイベントが重なり、食生活が乱れやすい月
です。血糖コントロールを維持するためにもバランスの良い食事を目指しましょう。さて今回は普段
当院で行われている血液検査についてご紹介します。
青色や茶色の採血管について
当院では患者さんの状態や薬の効果を確認するために1ヶ月~数ヶ月ごとに採血していますが、検査項目のわりに採血量が多いと感じる時がありませんか。これには理由がありますのでご説明します。
採血後、そのままでは検査ができないので遠心分離機で採血管をクルクル回して液体成分(血清)と
血餅に分けます。検査で使用するのは血清ですが、1本の採血管の約1/2~1/3位しか採れないので
検査項目が少なくても採血量はあまり変わりません。
遠心分離は10分程度ですが、生化学検査で約30分、甲状腺の検査で約50分ほどかかります。その後、
異常値の確認や前回値との比較、機械のエラーによって間違った値がでていないかどうかの確認を
検査技師が行い、診察室に報告しています。
食事内容の影響は?
当院では採血時に食事制限は行っていませんが、実は食事と採血には深い関わりがあります。通常
血清は透き通った綺麗な黄色ですが、食事をすると脂質(主に中性脂肪)が混ざって濁ることが
あります。濁った血清のことを“乳び”と呼んでいて、だいたい中性脂肪が400mg/dl以上になると乳びになるといわれています。そのため検査結果で、乳び(+)のコメントがあった方は脂質や糖質の
摂り過ぎ、過度の飲酒にご注意ください。乳びになると他の項目を検査する際に影響が出てしまい
ますが、乳びの原因となる中性脂肪は食事内容の影響を受けやすく、前夜の食事によって何倍にも
上昇することがあります。(個人差あり)
ちなみにHDLコレステロールやLDLコレステロール、総コレステロールは中性脂肪ほど影響は受けないといわれています。
今回は乳びと食事の関係についてご紹介しました。
ご興味のある方は、診察室や問診室に乳びの写真を用意しておりますのでお声かけください。忙しい日々が続きますがお体に気をつけて新年をお迎えくださいね。
あそうクリニック