令和7年4月のひとこと:糖尿病と睡眠時無呼吸症候群

みなさんこんにちは!
新年度が始まり暖かい日が増えてきましたね。
さて今月は、糖尿病と睡眠時無呼吸症候群についてお話ししたいと思います。

みなさんは
睡眠時無呼吸症候群(以下SAS=Sleep Apnea Syndrome)
をご存じでしょうか?
睡眠中に気道が一時的に閉鎖し、呼吸が止まる状態が繰り返される疾患のことを言います。
主な症状としてはいびき、睡眠中に呼吸が止まる、息苦しさを感じる、せき込むなどがあります。
そのような状態が続くと、睡眠の質が低下し日中に強い眠気を感じたり、頭痛や倦怠感、集中力の低下など、日常生活に支障が出てきます。中には、日中車の運転中に居眠りをしてしまい、死亡事故などの原因となることもあります。また、それだけではなく、心血管疾患や脳卒中などの死亡率の高い疾患の発症にもつながります。

実はこのSAS、糖尿病と深い関わりがあります。
まず、SASを患っていると、SASがない人に比べて糖尿病になるリスクが高いと言われています。
また、糖尿病の方の中にもSASを有病している方の割合は糖尿病のない方に比べて高いことが分かっています。

2型糖尿病の発症原因として、生活習慣の乱れがあげられます。食生活の乱れだけではなく、睡眠の質の低下により交感神経が活性化したり、ストレスホルモンが多くなり、血糖値や血圧が上昇したり、睡眠中に分泌される成長ホルモンの低下により脂肪が蓄積されやすい状態になります。
それにより肥満により首やあごに脂肪がつきやすくなり、それがSASの原因となります。
つまり、糖尿病と睡眠時無呼吸症候群はお互いの相互作用によって合併しやすく症状がさらに悪化することもあるため注意が必要です。
しかしSASの主な症状とされるいびきや無呼吸は本人が気づくことが出来ないため、家族やパートナーからの指摘で気づくことが多いです。

当院ではSASの簡易検査を行っています。
ご自宅に検査キットが送られてきて、一晩装着して返送していただくだけで検査結果が判明し、後日当院で結果の説明となります。
そのため、家族やパートナーの方からいびきや無呼吸を指摘されたことがある、日中の眠気が気になるなどの症状があれば当院の担当医師または看護師へご相談ください。  


医療DX推進整備加算について

診察室等において、オンライン資格確認等システムにより取得した診療情報等を活用して診療を実施致します。・マイナ保険証を促進する等、医療DXを通じて医療を提供できるよう取り組んで参ります。・電子処方箋の発行及び電子カルテ情報共有サービスなどの医療DXにかかる取り組みを実施致します。
上記体制により令和7年4月より 初診料算定時 医療DX推進体制加算10点を算定します。
  


5月担当医のご案内


  


Posted by あそうクリニック at 2025年04月01日 00:00Comments(0)お知らせ

4月担当医のご案内


  


Posted by あそうクリニック at 2025年03月06日 15:52Comments(0)お知らせ

明細書発行体制加算について

当院では医療の透明化や患者様への
情報提供を積極的に推進していく観点から
領収書発行時、個別の診療報酬の算定項目が分かる明細書を
無料で発行しております。明細書には使用した薬剤の名称や
行われた検査の名称が記載されます。
明細書の発行を希望されない方は会計窓口にその旨お申し出下さい。
  


令和7年3月のひとこと:睡眠の大切さ・重要性

みなさんこんにちは、春の暖かさを少しずつ感じる季節になりました。
寒暖差には気をつけて体調を崩さないようご自愛ください。
今回は睡眠の大切さ・重要性についてお話したいと思います。

◎睡眠について
皆さんは普段、どれくらいの睡眠をとっていますか?
睡眠には、1日の活動で蓄積した疲労やストレスから回復させる重要な役割があるため、健康増進・維持には不可欠です。また睡眠時間が極端に短いと、肥満や高血圧、糖尿病などの疾患の発症リスクが高まることも知られています。良い睡眠とは、睡眠の量(睡眠時間)質(睡眠休養感)が十分に確保されることで可能となり、不適切な睡眠環境、生活習慣及び睡眠障害の発症により損なわれることがあるため、下記の生活習慣を意識して生活してみましょう!

①適度な運動習慣を身につける
日中の身体活動量は睡眠の必要量や質に影響します。また、運動習慣のない人は、睡眠休養感(睡眠で休養がとれている感覚)が低いこともわかっています。日中に運動することで身体活動量が確保しやすく、寝る直前まで興奮状態が続くことを避けることができるため、運動のタイミングとしておすすめです。夕方や夜の時間帯の運動であっても(目安:就寝2~4時間前まで)睡眠改善に効果があります。運動内容の例としては、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動、ヨガやストレッチ、掃除や洗濯などの家事があげられます。すきま時間を活用して取り組んでみてください。

②しっかり朝食を摂り、就寝前の夜食を控える
朝に日光浴をすることで体内時計の調整に役立つと言われていますが、朝食もまた同様に体内時計の調整に関係します。朝食を欠食すると、体内時計の後退に伴い寝つきが悪くなり、睡眠不足が生じやすくなります。また、朝食の欠食や就寝前の夜食・間食は睡眠休養感の低下にも繋がるため、朝食はしっかり摂り、就寝前の夜食・間食には注意が必要です。
 
③就寝前にリラックス
スムーズに入眠するためには、リラックスし脳の興奮を鎮めることが大切です。そのため、寝床に就く前の少なくとも1時間前は家事や仕事、勉強に追われずリラックスする時間を作ることがポイントです。また、睡眠時間や就寝時刻に過剰にこだわり、眠気が訪れていない状態で無理に眠ろうとすると、かえって脳の興奮が高まり、寝つきが悪くなることがあります。なかなか寝つけないときは、一度寝床を離れ、寝床以外の静かな場所で眠気が訪れるまで落ち着いた状態で過ごし、眠気が訪れてから寝床に戻ることも1つの手段です。

④規則正しい生活習慣で質の良い睡眠を、日中の活動と夜間の休息・睡眠にメリハリを
質の良い睡眠をとるためには、規則正しい生活を送ることを心がけましょう。夜更かしや不規則な就寝時刻は睡眠不足を招くだけでなく、体内時計の遅れや乱れ、睡眠の質の低下にも影響します。規則正しい生活を維持し、日中は①であげたように明るい環境でできるだけ活動的に過ごし、夜間は③であげたようにやや暗い環境でゆったりとリラックスして過ごし、1日の覚醒と睡眠のリズムにメリハリをつけましょう。
(参考文献:厚生労働省 健康づくりのための睡眠ガイド2023)
  


令和7年5月29日(木)~5月31日(土):休診のお知らせ

5/29(金)~5/31(土)の3日間、日本糖尿病学会年次学術集会のため、
休診とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。  


Posted by あそうクリニック at 2025年02月14日 08:21Comments(0)お知らせ

2025年5月3日(土)~2025年5月6日(火):休診のお知らせ

5/3(土)~5/6(火)の4日間、ゴールデンウィークのため休診とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願い申し上げます。  


Posted by あそうクリニック at 2025年02月14日 08:13Comments(0)お知らせ

令和6年度インフルエンザ予防接種終了のお知らせ

令和6年度に開始したインフルエンザ予防接種は終了と致します。  


Posted by あそうクリニック at 2025年02月14日 08:11Comments(0)お知らせ

令和7年2月のひとこと:脂質の検査項目について

みなさん、こんにちは!
バレンタインデーが近づくと街にはチョコレートの陳列が増え、甘いものが好きな方にとっては誘惑の多い時期ですね。
そこで今回はチョコレートにも含まれている気になるもの…
なんとなくわかるようでよくわからない脂質の検査項目についてお伝えしたいと思います。

当院で検査をしている脂質項目は左表の5項目です。
血液検査をされている方には見覚えがある並びかと思います。
(★マークは他の検査項目から計算で出しています。)

【総コレステロール】
コレステロールは悪しきイメージのある方もいるかもしれませんが、体の細胞を包む細胞膜やホルモンなどの材料として欠かせないものです。

【中性脂肪】
脂肪の一種です。食事から摂取したエネルギーは一部中性脂肪として体に蓄えられると皮下脂肪や内臓脂肪となって体温を維持したり、内臓を包んで守っています。また、エネルギーである糖が足りないときには代わりにエネルギー源となります。脂っこいものだけでなく糖も取りすぎると中性脂肪として蓄積されるので要注意です。測定時には食事の影響を受けます。

【HDL-C】
善玉コレステロール
(高比重リポタンパクコレステロール)
体の中で余ったコレステロールを回収して肝臓に集める役割を持っています。

【LDL-C】
悪玉コレステロール
(低比重リポタンパクコレステロール)
肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ役割を持っています。必要量の7割は体内で合成され残り3割が食事由来です。

★基本的に総コレステロールとHDL-C、中性脂肪の値から算出しますが、中性脂肪の値が高すぎると出すことができません。

【non HDL-C】
(非高比重リポタンパクコレステロール)
★総コレステロールからHDL-Cを差し引いて算出します。
コレステロールや脂肪を抱えているのはHDLやLDLだけではないのです。ほかは分解過程で生じる残り物を発生させます。これらはわずかでも長時間血管内にとどまることで動脈硬化を促進するといわれており、そのため最近はLDL-Cの値だけでなくnon HDL-Cの値が重要視されています。2017年からは動脈硬化性疾患予防ガイドラインにもその診断基準が組み込まれています。

これらの項目の中でHDL-Cだけが余分なコレステロールの回収を行っています。(善玉コレステロール)
つまりHDL-C以外の脂質が多いと血管の中に溜まっていき、血管を詰まらせていく原因になってしまうのです。血中脂質異常はすぐに不調に現れません。また値の変動は食事の影響だけではありません。喫煙や運動不足なども影響します。脂質は身体を作り、バランスを整え、エネルギーになる必要不可欠なものです。ちょうどいいバランスを保てるよう、生活習慣に気をつけていきましょう。  


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