まだまだ寒い日が続いています。
春が待ち遠しいですね。
さて今月はフットケアについてのお話です。
みなさんは自分の足を1日に何回見ていますか?
自分の足はよく見えますか?足を見る習慣はありますか?
フットケアはなぜ大切なの?
糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、
糖尿病の3大合併症のひとつである神経傷害や、動脈硬化などが起こります。
動脈硬化は血流障害をおこし、
結果、足にさまざまな異常が出やすくなります。
また、高血糖の状態はからだの免疫力を落とすため、
細菌感染がおこりやすくなります。
さらに、糖尿病の合併症である糖尿病性網膜症などにより視力が低下してくると、
傷などの足の変化に気づきにくく、
放置したまま足潰瘍(かいよう)や壊疽(えそ)などの
重大な病変(糖尿病性足病変)に進行してしまうことがあります。
大切な足を守るためには、血糖を良好にコントロールするとともに、
ご自身の日々のお手入れ(フットケア)がカギになります。
ご自身の足の状態を知り、
その状態に合わせた方法でお手入れをしていくことが大切です。
普段から足に傷を作らないよう細心の注意をはらい、
ケアを行うことで糖尿病性足病変を予防することができます。
足を守るための日常生活の注意点
①自分の足にあった靴をはきましょう。
靴は足の甲や足底にフィットし、つま先に1㎝程度の余裕のあるもの、
足のサイズが大きくなる夕方に選ぶようにします。
靴底にクッションのあるウォーキングタイプがおすすめです。
また靴の中にゴミや異物がないか確認する習慣をつけましょう。
シューフィッターのいるお店で購入されることをおすすめします。
②外傷を予防しましょう。
なるべく素足を避け、室内でも靴下をはきましょう。
靴下は通気性のよい綿素材で足をしめつけないものを選び、
毎日はきかえましょう。水虫予防のため5本指靴下もおすすめです。
③やけどに注意しましょう。
糖尿病の方は足が冷えやすくなりがちです。
一方、熱さに鈍感になるので「低温やけど」を起こしやすくなっています。
湯たんぽや電気あんかなどを使用する場合は寝る前に温め、
寝るときは電源を切り、布団から出しておきましょう。
「弱」「低」で使用し、じかに足に触れないよう厚手のバスタオルなどで包むなどしましょう。
当院では足の症状がある方に対し、
必要な場合はチェックシートに沿って細かく観察をさせて頂いています。
また専用器具を用いて反射や感覚異常のテストを行い、
異常の早期発見に努めています。
足の症状がある方、心配な方は是非スタッフまで声をかけて下さい。
あそうクリニック