令和3年1月のひとこと:糖尿病神経障害について
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
一段と、寒さが厳しい季節となってきましたね。
年末年始はいかがお過ごしでしたか?
さて今回は、「糖尿病神経障害」についてお話しします。
糖尿病の合併症の中でも、
「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」は糖尿病の三大合併症と言われています。
その中でも、「糖尿病神経障害」は最も頻度が高く、症状も早期から起こる合併症で、
手足の先に痛みやしびれといった症状が生じ、気づかないうちに末梢神経が障害され、
次第に身体に様々な症状が現れるというものです。
初期症状
・足の先がしびれたような不快な感じ
・足が冷える、または熱くなり寝るときに布団から足を出して寝る
・手や足の感覚が鈍る、ただし自分では気づかないことが多い
・足の裏に紙が貼りついているような感じ
・神経痛が起こる
・安静にしているとき(睡眠時など)にも足が攣る など
初期の症状を見過ごしてしまうと、次第に足の感覚が鈍くなり、
足潰瘍や足壊疽へと進行してしまう場合があります。
万が一、発見や治療が遅れてしまった場合は足の切断が必要になる場合もありますので、
足の変化には特に注意が必要です。
また、この初期症状は、
今の季節だと冬の寒さや冷え性からくるものだと勘違いしてしまうこともあるため、
お気軽にスタッフに相談して下さい。
予防
糖尿病神経障害は、糖尿病の合併症です。
まずは、糖尿病をそれ以上進行させないために、
普段から食事療法、運動療法、薬物療法を続けながら、
定期的に通院して、血糖コントロールを良くしていきましょう。
また、自分の足のサイズに合う靴を選ぶことや、
足を清潔に保つことも予防につながりますので、気をつけてみてください。
関連記事