令和2年1月のひとこと:採血について

あそうクリニック

2020年01月04日 13:55

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

さて、今回は採血についてのお話です。
採血の際に皆さんからよくご質問をいただく内容に関していくつかお話ししたいと思います。

 Q.採血は看護師さん以外でもできるの?    
 A.医師、看護師の他に臨床検査技師も検査に使用する目的に限って行うことができます。
   当院では看護師と検査技師が行っています。

 Q.採血した血液が黒っぽい色をしているのだけど大丈夫?   
 A.採血の際は静脈血を採取します。
   静脈血は体の末端に酸素を運んだ後の血液で、酸素を含まないので黒っぽい色をしています。
   (動脈血は酸素を含んでいるので鮮やかな赤色をしています。)

 Q.採血の時にどうして腕を縛るの?    
 A.上腕を縛り腕の表面の静脈をせき止めることによって、深い所を流れている動脈だけが流れます。
   心臓→腕の血液は流し、腕→心臓の血液は上腕でせき止められているため、
   効率よく採血できるのです。

 Q.今日の採血は痛かった!いつもは痛くないのにどうして?    
 A.体の表面には目に見えない無数の痛点があります。
   採血する時には痛くないようにできるだけ注意して行っていますが、
   それでも目に見えないので痛点に針を刺してしまうことがあり、
   その時に痛みが生じることがあります。
   そのため、同じ人が採血を行っても痛いときと痛くない時が生じてしまいます。

 Q.針を刺したあとに指先が痺れていないか毎回確認されるのはなぜ?    
 A.採血で使用する血管の近くにはたくさんの神経が走っています。
   採血の際に神経に針が触れてしまうと針が触れた瞬間指先に鋭い痛みや痺れが走ります。
   そのような場合直ちに針を抜かなければならないので、毎回確認させていただいています。


採血は苦手な方も多いと思いますが、少しでも仕組みを知っていただけたらと思います。
これからも私たちは安全に、
かつ正確な検査結果の得られる検体を採取できるよう日々努力していきます。
針を刺す瞬間に腕を引っ込めない、
採血の後はテープの上からしっかり3~5分おさえるなどのご協力をよろしくお願い致します。
今後も採血も含め、何かわからないことや疑問に思うことはお気軽にスタッフにお尋ねください。
お大事に。                                

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